風俗嬢はピルを飲んだほうがいい?基礎知識・メリット・入手方法
風俗で働く女性は自分のからだが資本であるため、常に健康状態を意識しておく必要があります。とくに風俗で働く場合に気を付けておきたいことが、生理のコントロールや妊娠リスクについてです。
生理のコントロールや妊娠リスクは、ピルを飲むことで対策できます。しかし、ピルを飲んだことがなく、買える場所が分からない人も多いのではないでしょうか。
今回は、風俗嬢が知っておきたいピルの基礎知識から、ピルを飲むメリットと注意点、入手方法までを解説します。ピルについて詳しく知りたい女性は参考にしてください。
1.風俗で働くなら知っておきたい!ピルの基礎知識
ピルは「経口避妊薬」と呼ばれるものであり、飲むと避妊効果が期待できます。ピルは一般的に丸い錠剤の形をしており、ピルの名称は「錠剤」「丸薬」を意味する英語の「pill」に由来しています。
ピルは配合成分や配合量によって効果に違いがあり、大まかな種類は下記の6つです。
- 高用量ピル
- 中用量ピル
- 低用量ピル
- 超低用量ピル
- ミニピル
- モーニングアフターピル
一般的に使用されるピルは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを配合した「低用量ピル」です。低用量ピルは飲むと卵巣のホルモン分泌を抑制して、妊娠しにくくする働きがあります。
また、6種類のなかでも「モーニングアフターピル」は特殊なピルであり、コンドームなどの避妊法に失敗した場合に飲むことで、避妊効果が期待できる薬です。ただし、モーニングアフターピルは緊急避妊用として使用するピルであるため、予防的な避妊を目的とする場合は低用量ピルを使用しましょう。
2.風俗嬢がピルを飲むと得られる4つのメリット
ピルはさまざまな効果が期待できる薬であり、風俗嬢にとってピルを飲むことには多くのメリットがあります。風俗で働く場合にピルの利用を検討している人は、ピルのメリットも把握しておきましょう。
ここでは、風俗嬢がピルを飲むことで得られる4つのメリットを紹介します。
2-1.望まない妊娠を防げる
ピルの最も大きなメリットは、飲むと避妊効果が期待できることです。
風俗では本番行為が禁止されているものの、お客さんのなかには風俗嬢の陰部に向かって射精することもあります。プレイ中に誤ってなかに入ってしまうアクシデントも考慮しなければなりません。
風俗嬢は、ピルを飲むことで妊娠のリスクを減らすことができます。望まない妊娠を防ぐためにも、用法用量を守ってピルを飲みましょう。
2-2.生理の悩みを軽減できる
ピルは卵巣のホルモン分泌を抑制できることから、子宮内膜の増殖を抑制する効果もあります。そのため、ピルを飲むことで月経周期をある程度コントロールすることが可能です。月経周期の把握・管理がしやすくなり、生理期間を避けて風俗店の出勤日を決めることができます。
また、ピルは生理時に生じる女性ホルモンの増減を穏やかにして、生理痛や生理時の経血量などを軽減できることもメリットです。生理の悩みを軽減できる効果を目的として、旅行の予定に合わせてピルを飲む女性は珍しくありません。
2-3.子宮体がん・卵巣がんの予防になる
近年の研究では、女性特有の病気である子宮体がんや卵巣がんが、ピルを飲むと予防できることが分かっています。子宮体がんの予防になる理由は、ピルが子宮内膜の増殖を抑制して、子宮体がんになりやすい子宮内膜増殖症のリスクを減らすためです。
また、ピルを飲むと排卵の抑制によって卵巣機能の損傷が減り、卵巣がんになるリスクを減らすこともできます。子宮体がん・卵巣がんにならないためにも、ピルで予防することが大切です。
2-4.美容面の効果も期待できる
生理中は、肌荒れに悩む人も多いのではないでしょうか。ピルには美容面の効果も期待することができ、ニキビ・肌荒れ予防につながります。
生理中にニキビや肌荒れができる原因の一つには、生理によって体内のホルモンバランスが崩れることが挙げられます。ピルを飲んでホルモンバランスを整えておけば、ニキビや肌荒れを予防することが可能です。
また、生理痛など生理の悩みでストレスをためやすい人も、ピルを飲むことがおすすめです。ストレスはニキビの原因となるため、ピルで生理のストレスを解消することでニキビ予防ができます。
3.風俗嬢がピルを飲むときの3つの注意点
ピルには風俗嬢に嬉しいさまざまなメリットがあるものの、服用するときは注意点を押さえておかなければなりません。注意点を知らずに使用するとリスクにつながるケースがあることから、自身が飲んでも大丈夫かどうかを把握しておきましょう。
ここでは、風俗嬢がピルを飲むときの注意点を3つ紹介します。
3-1.性病は防げない
ピルを飲むことで避妊効果が期待できるものの、性病は防げません。ピルはあくまでも女性ホルモンをコントロールできる薬であり、性病に対処する効果はないためです。
クラミジア感染症・性器ヘルペス・梅毒・エイズなどの性病は、ウイルスや細菌などの病原体に感染することで引き起こされます。性病を防ぐもっとも効果的な方法は、物理的に病原体と接触しないことです。また、コンドームを使用することも重要です。お客さんのペニスにコンドームを装着すると、性病にかかるリスクを減らすことができます。
3-2.ピルを飲むと副作用が起きることもある
ピルに含まれるエストロゲンとプロゲステロンにより、人によっては副作用が起きることもあります。副作用の例は下記のとおりです。
- 頭痛
- 下痢
- 下腹部痛
- 吐き気
- むかつき
- 乳房の張り
- 不正出血
- むくみ
- 血栓症
ピルを飲むことで起きる副作用は「マイナートラブル」と呼ばれます。マイナートラブルはピルの服用初期に起きることが多く、一般的には飲み始めて2〜3ヶ月で治まることが特徴です。
ただし、ピルを飲んでいてふくらはぎの痛みや腫れ、胸の痛みや頭痛が生じた場合は血栓症のおそれもあります。副作用が出た場合はピルの服用を止めて、婦人科の医師に相談しましょう。
3-3.ピルを飲んではいけない人もいる
ピルは女性であれば誰でも飲んでよいわけではなく、ピルを飲んではいけない人もいます。下記に当てはまる場合、ピルを飲むことはNGです。
- 50歳以上の人
- 喫煙者であり、35歳以上で1日15本以上喫煙している人
- 糖尿病・肝機能障害・高脂血症などの持病がある人
- 高血圧・血栓症・心筋梗塞の既往歴がある人
- がんにかかっている、または疑いがある人
- 最近手術を受けた、または受ける予定がある人
- 妊娠している、または妊娠の可能性がある人
- 出産後6週間以内の人
- 授乳中の人
とくに喫煙者の人は35歳未満であっても注意してください。喫煙は血管を収縮させるため、血栓症を引き起こすリスクがあります。ピルを飲む場合は完全禁煙を心がけることがおすすめです。
4.風俗嬢はどこでピルを買える?値段は?
ピルは市販されている薬ではないため、一般的な薬局やドラッグストアでは購入できません。ピルを購入したい場合は、医療機関を受診して医師に処方してもらうことが必要です。医療機関へ行くことが手間である場合は、オンライン診療を利用してピルを自宅まで届けてもらう方法もあります。
ピルの値段は、利用する医療機関やピルの種類、健康保険適用の有無によって異なります。避妊を目的とした低用量ピルとモーニングアフターピルの処方は、保険適用外です。自己負担分としてかかる費用相場は下記のとおりです。
低用量ピル | 約2,000〜3,000円(税抜) |
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モーニングアフターピル | 約8,000〜20,000円(税抜) |
医療機関によっては、初診料として約1,000〜3,000円が別途かかる場合もあります。ピルを買うときにかかる費用は決して安くないものの、副作用が起きた場合は医師に相談できるため安心です。
まとめ
ピルとは、飲むことで避妊効果が期待できる薬であり、一般的には低用量ピルが使用されています。生理の悩みを軽減したり、子宮体がん・卵巣がんを予防したりといった効果が期待できることから、ピルは風俗嬢にとって飲むメリットが多い薬です。
しかし、ピルでは性病を防ぐことができません。また、ピルの飲み始めに副作用が起きることもあり、そもそも飲んではいけない人もいます。ピルは医療機関を受診しなければ購入できないため、ピルの服用に不安がある人は医師に相談することがおすすめです。