ソープで本番がOKと言われているのはなぜ?健全に遊べる理由を解説
風俗を利用する男性の中には、お店の安全性や違法性などを気にする人も少なくありません。風俗遊びを安心して楽しむためには、最低限の法律知識が必要です。特に「本番OK」と言われているソープに関して、疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。
当記事では、健全なソープは合法的な施設に該当し、安全に遊べる理由を解説します。ヘルスとソープの違いや悪質な風俗店が減少している背景も理解し、マナーを守って風俗遊びを楽しみたい人は、ぜひ参考にしてください。
1.「ソープは本番OK」と言われているのはなぜ?
男性同士の会話の中で「ソープは本番OK」と聞き、関心を持つ人も多いのではないでしょうか。人気の高いソープには、アイドル並みにかわいい女の子・スタイル抜群の美女などが多数在籍しています。また、ソープでは、ローションプレイやボディ洗いなどを通じて、プロのテクニックを楽しむことも可能です。
以下では、「ソープは本番OK」と言われる理由やヘルスとの違いについて解説します。
1-1.【そもそも】売春防止法で「対償ありきの性交」は禁じられている
そもそも、ソープを含む風俗店で本番を行うことは、売春防止法違反となります。売春防止法では第二条で対償を受け取る性交を「売春」と定め、第三条で禁止しています。下記は、売春防止法の第二条・第三条の原文です。
第二条 この法律で「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう。
第三条 何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない。
売春防止法の言う「性交」とは、セックス、つまり本番に該当します。避妊具の有無は関係なく、男性器を女性器に挿入する行為はすべて「性交」として、売春防止法の規制を受けます。
1-2.通常の風俗・ヘルスとソープランドの違い
ヘルスとソープはいずれも風営法(風適法)上、性風俗関連特殊営業の「店舗型性風俗特殊営業」に分類される業種です。店舗型性風俗特殊営業は1号営業から6号営業に分かれており、ヘルスは「2号営業」に含まれます。一方のソープは、「1号営業」に含まれる業種です。
風営法では、2号営業・1号営業のいずれに対しても、お客さんの身体へ接触する行為を認めています。ただし、ヘルスでは、ホームページや店頭で本番行為禁止と明示されており、素股などの疑似本番行為でお客さんを射精させることが一般的です。
ソープの場合はサービス料と入浴料を分けることで、「お店側は、場所を提供しているにすぎない」と謳います。格安店(大衆店)や中級店を中心にコース料金の透明性を高める目的で総額表示を行うことがあるものの、接客内容については建前上、女の子の裁量です。そのため、ソープでは男女の自由恋愛のもと、親密な関係に到るケースがあると言われています。
1-3.ソープランドは公に認められている施設!
ソープは、風営法上の「性風俗関連特殊営業」における「1号営業」に該当し、正規の手続きを経て運営する施設です。下記は、風営法におけるソープの定義を示します。
浴場業の施設として個室を設け、当該個室において異性の客に接触する役務を提供する営業
ソープで働いている女の子は風営法に基づき、入浴設備の付いた個室でお客さんの入浴を手伝います。入浴を手伝う最中に恋愛感情が芽生え、親密な関係に到っても、風営法とは無関係です。そのため、ソープは売春施設には該当しない、合法的なお店と言えます。
なお、ソープの中には風営法上の届出を行っていないお店もあるため、注意しましょう。違法風俗店を利用した事実が発覚すると、処分を受けるケースがあります。安全に風俗遊びを楽しむためには、正規の手続きを経て営業している健全店を利用しましょう。
2.風俗で本番はNG!ソープランドが摘発されることはある?
ソープを含むすべての風俗店で対価を払い本番行為を行うことは、売春防止法違反です。しかし、サービス関連の容疑でソープが摘発される事例は近年多くは見られません。事実、近年に刑事告発を受けたソープの容疑は、脱税
です。
出典:時事通信社「ソープランド運営会社を告発 6900万円脱税容疑―東京国税局」
以下では、ソープ以外のジャンルも含めた、近年の風俗関連の検挙事例を紹介します。
2-1.風俗関連の主な検挙事例は?
2020年度における売春防止法違反の検挙件数は400件と、2019年度と比較し、43件減少しました。下記は、2020年度における売春防止法違反の検挙事例を示します。
・出会い系サイトを利用した管理売春等事件
出会い系サイトやマッチングアプリを利用してお客さんを探し、金銭を受け取る契約で女性を派遣し、サービスを提供させたグループの責任者・従業員が検挙されました。
同グループでは売春の後に「性病検査が必要」などの理由で、多額の金銭の支払いを要求していたとも言われます。
・マッサージ店を仮装したマンション一室における売春の場所提供業等事件
マッサージ店を仮想した部屋の中で性的行為が行われることを知りつつ黙認し、場所を提供した経営者が検挙された
事例です。
出典:警察庁「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」
例示した事例はいずれも、裏風俗(違法風俗店)が検挙された事例です。合法的に営業しているお店以外で遊ぶと、利用者も検挙に巻き込まれるリスクが高まります。
お店側のトラブルに巻き込まれる状況を回避するためには、風俗情報サイトや公式ホームページを確認し、営業許可のある合法店を探すことが大切です。出会い系サイトやマッチングアプリで売春の誘いを受けても乗らず、自分自身の身を守ってください。
3.【データで確認】健全なソープランド店は年々増加中!
吉原・堀之内南町・中洲・すすきの・関雄琴など多くの有名風俗街では専門団体および警察主導の風俗環境浄化活動が行われており、悪質な風俗店は淘汰される時代です。一方で、健全に営業するお店は生き残り、多くのお客さんで賑わっています。
近年の風俗事情を示す各種データは、以下の通りです。
3-1.店舗型性風俗特殊営業の推移
風営法において「店舗型性風俗特殊営業」に分類されるお店の件数は、2016年から2020年までの期間、徐々に減少
しています。店舗型性風俗特殊営業の1号営業に分類されるソープの店数も、2016年時点の1,215件から2020年時点の1,207件まで、減少
しました。
出典:警察庁「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」
ソープの店数が減少する中で違法営業するお店の検挙が進行すれば、健全店の比率は高まります。現在も営業を続けているソープの多くは健全店で、安心して遊ぶことができると言えるでしょう。
3-2.風俗営業者等に対する行政処分の推移
各種法令に違反した風俗営業者等は、営業停止・許可取り消しなどの行政処分を受けることがあります。風俗営業者等に対する行政処分の件数は2016年から2020年までの期間で、3,000件以上減少しました。
なお、そもそも行政処分を受ける風俗営業者等の大多数は、キャバクラやスナックなどの飲食店です。2020年における「店舗型性風俗特殊営業」の行政処分件数は331件と、行政処分件数全体の10分の1以下
にすぎません。
出典:警察庁「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」
近年では東京オリンピックに向けて大規模な浄化対策が実施され、違法性の高いお店が減少したという経緯があります。オリンピックや万博など世界的なイベント前に大規模な浄化作戦が度々実施されるため、悪質なソープが生き残ることは難しいでしょう。
3-3.風俗業界と暴力団の関連は?
2020年に発生した風営法違反・売春防止法違反のうち、暴力団関係者が関与しているトラブルは、1割程度
にすぎません。
出典:警察庁「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」
暴力団排除条例の影響で反社会的勢力に対する規制が厳格化している現在、ソープの運営に暴力団が関わる事例は少数です。むしろ、多くのソープは下記の理由から、暴力団との関わりを控える傾向にあります。
【1】警察に目を付けられたくない
ソープが暴力団と関われば、警察からの視線を逃れられません。警察から目を付けられると摘発を受けて、営業停止に追いやられる可能性が高まることから、ソープにとってはリスクが大きいと言えるでしょう。
【2】用心棒代(みかじめ料)を支払いたくない
ソープが暴力団に用心棒代を支払うことは、暴力団排除条例違反です。暴力団排除条例に違反すると1年以下の懲役もしくは50万円の罰金が課されるため、多くのソープは、あえてリスクを取ってまで、暴力団と関わる必要はないと考えます。
まとめ
ソープを含むすべての風俗店で本番行為を行うことは、売春防止法違反です。しかし、ソープは建前上、個室内で女の子がお客さんに提供する行為に対し、関与しません。そのため、ソープでは女の子とお客さんとの自由恋愛で、親密な関係に到る状況が起こりえます。
近年では風俗業界の健全化が進行しており、現在も営業しているソープの多くは、合法的な営業形態です。また、近年ではソープの営業に暴力団関係者が関わるケースは少なく、安全に遊べると言えるでしょう。